オンライン診療に適さない症状、オンライン診療から受けていただきたい症状

6月になりました。北海道は緊急事態宣言も解除され、コロナ患者さんの発生も非常に少なくなり、世の中がぱーっと明るくなった感じがします。歩いていても至る所でお店の再開を準備している活き活きとした表情の店員さんたちが見られ、嬉しくなります。

とはいえ、コロナが完全に消えたわけではありません。一人一人の感染防御を意識した生活様式を継続することをお勧めします。

さて、オンライン診療を4月から始めて初診患者さんで70名弱のご利用がありました。最近はコロナ感染症や風邪を疑う患者さんの受診は減りました。代わって、風邪症状以外の訴えで受診される方が散見されるようになりました。オンラインで得られる情報は視覚と問診だけです。初診でできることは極めて限られます。当院ではあらかじめオンラインの予診票に書かれた症状から、オンラインでの診察を飛ばして、対面診療が必要と判断される方は受診前(お支払いが発生する前)にご連絡し、オンラインキャンセルをご提案しています。

次のような症状はオンライン診療での初診は不向きと思われますので、対面診療をお願いいたします。

内科一般に多い、心臓、腹部症状はオンライン診療で完結できることはまずありませんので、オンラインよりも対面診療をお勧めします。

(腹部・尿路症状)

腹痛:重度または急性発症
血尿、血便
吐血
嘔吐または下痢:重度または衰弱するほどのもの

(呼吸器症状)

喀血
ひどい喘鳴
呼吸困難

(心症状)

動悸、息切れ
胸痛、胸部のしめつけけられる感じ
不整脈

(婦人科)

性器出血
帯下
下腹部痛または腰痛

(眼科)

視力障害
複視(物が二重に見える)
突然の視覚変化

(神経症状)

てんかん、けいれん発作
感覚消失、異常感覚、麻痺
失神
発語困難、嚥下困難
意識障害

(その他)

止血できない出血
突然のひどい痛み
薬物中毒、過量内服
外傷

(プライマリケア学会の提案より一部改変)


まず、オンライン診療で受診いただきたい症状

37.5度以上の発熱患者さんは、まず、オンライン初診外来での受診をお願いします。

当院にお薬を取りに来られる近隣の方に限り、オンラインが難しければ電話でご相談ください。


いつも二次感染防御のための特別診療体制にご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。

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