学校健診が終わりました

毎年恒例、春の学校健診が終わりました。緑小学校の校医をして5年。未就学児健診から見ていると、何人かの顔を覚えているものです。特に虚弱なお子さん、少し就学時に心配だったお子さんなど、毎年、毎年順調にたくましくなった姿を見て嬉しくなります。ご両親の不安や頑張りに想いを馳せます。

健診ではいろんな子に会います。入ってくるなり、緊張に負けて逆におどけてしまう子。笑いを取ろうとする子、下を向いて動かなくなる子。

今までで一番面白かったのは未就学児健診で、入ってくるなり「楽しんご」のラブ注入の「ドドスコ」を踊り始めた男の子でしたね。子供達はみんな個性豊かで、エネルギーに満ちて面白い。

保育園児たちも3歳ともなれば名前を呼んだら来てくれるなんて本当に感激します。まだ世に出てたった3年なのに大したものです。うちの子もこんな時があったなーと懐かしさが込み上げます。み〜んな澄んだ瞳で私の目をじっと見つめて来ます。言葉が未発達な彼らのコミュニケーションは目を見ることなのだと思います。澄んだ瞳を裏切らないのが大人の責任だと毎年気が引き締まります。

健診用紙を持った幼児たちが「はいどうじょ!」と紙を手渡してくれます。私も「はいどうも!」と元気良く答えます。すると、みんな嬉しそうです。

子供達を見て、元気をもらっているのは私たちです。毎年、楽しみに健診に行ってます。

医療介護支援住宅「美しが丘」が花盛り

今日は春らしい陽気でしたね。当院付属サ高住「美しが丘」で色々な花が咲き始めました。ここは春夏秋冬を感じられる終の住処です。最後まで住まわれるよう医療と看護、介護でしっかりとサポートしているため、重症疾患をもった入居者さんも多くお住まいです。動けなくなった方々にとって、日常の変化、季節の変化、いろどり、香りを感じれる環境はとても大事だと思います。

紅白の山芍薬
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私が勤めていたスウェーデンでもたくさん春に咲くライラック。いい香りです。
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ここを終の住処と決めて転居された方が自宅の庭から移植してくださったツツジ。思い出のツツジ。IMG_3273.jpg

ボランティアの城座先生たちからご寄付いただいたワイルドベリー。スウェーデンでは野生のイチゴをSmultronスムルトロンといいます。スウェーデン人にとってイチゴは特別な果物らしく、Smultronställeスムルトロンステッレという言葉があります。直訳すると野イチゴの場所となりますが、意味するところはその人のお気に入りの場所、桃源郷のような意味があります。だから、私はこの住宅に野いちごの場所を作りました。その隣には菖蒲があります。もうそろそろつぼみをつけてきました。IMG_3276.jpg

ここで旅立たれる方もおられます。いつも「ありがとう、ありがとう」と感謝してくれた、おばあちゃん、どうしてるかな。