本の感想をいただいています「安らぎのある終の住処づくりをめざして」

1月28日に「安らぎのある終の住処づくりをめざして」を刊行して、早くも1ヶ月ちょっとがたちました。

3月だけの催しですが、札幌紀伊国屋本店と東京神保町三省堂で写真の様に目立つ様に置いていただいています。きっと最初で最後の催し(笑)ですので、書店に行かれたついでに見てやってください。kinokuniyapop.JPG

お近くの書店、TUTAYA美しが丘店、コーチャンフォー美しが丘店(現在売り切れ)は元より、全国の有名書店、アマゾン、楽天ブックス、e-Hon、HonyaClub、Honto、紀伊国屋ウェブなどのネット書店などでお求めいただけます。

望外に買っていただいている様で、ネット書店では初回納入の在庫がほぼ切れてしまった様です。これで終わりになるのか、はたまた、再入荷していただけるのかはドキドキです。

少しとっつきづらいですが、電子書籍化されていますので、このネットを見られる方であれば、現在はそちらの方がお買い求めしやすい様です。300円ほど安いです。

ただ、自分は本の方が読みやすい様に思います。ネットで本を読むと老眼にはちと辛い。

長い前振り宣伝はこれくらいにして、今回はいただいた感想をいくつかご紹介したいと思います。患者さんやご遺族、ご購入いただいた読者様から本当に多くの感想をいただいています。

母を介護している娘さん: 「コーチャンフォーで購入し、感動して泣きながら読みました。さらに2冊をかって、知り合いに送ります。」

友人: 「すらすら読めました。初めの施設のコンセプトも、案外飽きずに面白く読めました。後半は胸が熱くなって大変だった」

友人: 「笑いあり、涙あり。続編をたのしみにしています。」

介護士の友達: 「今後の私の職業人生にかなりの影響力をもたらす内容でした。
勉強になりました。ありがとうございます!」

患者さん: 「すらすら読めました。どんどん惹きつけられて読みやすかったです。感動しました。」

アマゾン書評より: 「心温まる本です。必ず自分も通る道に、こんな心の暖まる素敵な場所。ちょっとでも他人の心に寄り添えるような、そんな著者の目線に心が打たれます。」

アマゾン書評より: 「サービス付き高齢者住宅の暮らしが実感できる。今まで医療者でありながら、サービス付き高齢住宅での生活についてはよくわかりませんでしたが、この本で紹介されている入居者の方々のエピソードからサ高住での生活が実感できました。老後はサ高住での生活を検討したくなりました。」

友人の医師より: 「感動した。『父のカルテ』の部分は特に共感したよ。親父を思い出して胸が熱くなった。」

先輩医師から: 「感慨深く拝読せていただきました。
金中心で動きがちな世知辛い今の世の中にあって、
先生が静かに抵抗しながら、かつ、確実に夢を実現している姿に敬服しました。
何より先生がpureな気持ちを失わずにいること、そして、
感謝の気持ちを持って頑張っていることが私にはとても嬉しく感じられました。」
                                      
ホイスコーレ札幌を主催する生越様のブログより抜粋

抜粋始め:「安らぎのある終の住処づくりをめざして」
今の生活の状況が変わったら「美しが丘」に行こうと決めました。
尊厳と老化の許しと緑がある。
自分の行く末を決めると不思議な安堵感があります。
皆様どうぞこの著書をお読みあれ。

私がお世話になるころは
岳先生は私よりずっとお若いので間に合うと思います。
しょもなくなった私が庭でみんなとバーべキュウができたら
こんな楽しいことはないと思います。
まだ全部を読み終えないうちに書きたくなりました。
私の陶芸の工房と同じ牛舎屋根で親しみが湧きました。:抜粋終わり
                                        

旭川で地域コミュニティ「みんなのカフェ銀座」を運営されている萩原信宏先生が、そこで書評を書いてくれました。一部抜粋してご紹介します。

抜粋始め:(拙著で紹介されている)認知症の人たちとの触れ合いもそうですが、心不全や悪性腫瘍の末期の人との心温まる対応に感動します。
倉本聰が、「60代は若者」といっていますが、先生はまだ50代であり、倉本流に言えば、「ガキ世代」。
私の「人生100年への挑戦」(2019)の中で、「高齢者問題を論じている研究者のほとんどが60才に達していず、彼らが『当事者(高齢者)』を心底理解できるものではない。当事者の話を聴く、また高齢者そのものが『当事者研究』を『若者(60才代)』や、『子どもたち世代(60才以下)』と協力して行うことが求められている、そんな時代を迎えていると思う」と記しました。
先生は当事者を理解できる人であることが、この本で示されています。そこにはとてつもないやさしさを見て取ることが出来ます。
統合失調症の研究で知られる中井久夫は、"どこかで患者の『深いところでのまともさ』を感じる気持ちが治療的である。信じられなければ『念じる』だけでよい。それは治療者の表情にあらわれ、良い影響を与える」という。やさしさは人をどう見ているかを示しています。この本を読んで、中井久夫を思い出しました。:抜粋終わり
                                         
萩原先生は義理の叔父なのですが、「深いところのまともさ」を感じる力、感性が介護者、医療従事者に大事であり、それが治療的な態度に現れるのだと改めて教えていただきました。悩める人々に対峙する際の真髄だと思いました。

本を出して見て、打てば響く反応が、また勉強になるのだと思いました。拙い文章力で恐縮ですが、めげずに出してよかったと思います。

本を通じて、多くの悩める方々の参考となり、介護職の励みにつながればいいな、と願います。