2017年1月25日

清田大曲のかかりつけ医

清田大曲のかかりつけ医

当院では札幌市清田区大曲を中心に皆様のかかりつけ医をめざし、内科消化器科、在宅診療から介護事業の充実につとめております。

かかりつけ医とは「なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要なときには専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」とされています。

当院では学童からご高齢の方まで幅広く受診いただいています。内科が標榜科ですが、他科の疾患であっても病状の安定した方であれば、連携しながら診療している方も多いです。よろず相談医院の側面もあります。

各科専門医との密接な連携があり、自院で完結が困難でも速やかに適切な専門病院へご紹介いたします。かかりつけ医の目安となる地域包括診療加算を認可された診療所です。

ご高齢の方は介護が医療よりも必要性が高くなることも多いのですが、当院は居宅介護支援事業所(ケアマネさん)から訪問系、住居系の介護事業所を運営しており、医療から介護まで総合的にお役に立てる特色があります。

当院は在宅療養支援診療所であり、在宅総合診療契約患者さんの24時間対応が可能です。

病院のご案内

病院のご案内
当院の特色当院では札幌市清田区を中心に皆様のかかりつけ医をめざし、内科消化器科、在宅診療から介護事業の充実につとめております。特に消化器病は専門であり、胃大腸内視鏡検査、超音波検査、日帰り大腸ポリープ切除、ピロリ菌除菌治療などは豊富な経験と実績があります。

当院は在宅療養支援診療所であり、在宅総合診療契約患者さんの24時間対応が可能です。各科専門医との密接な連携があり、自院で完結が困難でも速やかに適切な専門病院へご紹介いたします。

診療科目内科・消化器内科・内視鏡内科・呼吸器内科・循環器内科

在宅療養支援診療所往診、在宅総合診療を行っております。訪問範囲は当院から車でおよそ25分以内の範囲です。ご希望の方は事前にご相談ください。なお当院へ定期通院あるいは定期往診していない方の臨時の往診は、普段の容態がわからず、ご自宅での対応が困難なため、医院受診をお願いいたします。

院内診療設備聴力検査、視力検査、心電図、ホルター心電図、レントゲン、ABI/PWV(動脈硬化をみる)検査、血液検査、超音波検査(腹部・血管)、胃内視鏡検査大腸内視鏡検査

院内診療設備院内診療設備

医師理事長・院長 鈴木 岳
副院長    鈴木 晃子

内科

内科内科は大きく、循環器科(心臓血管系)、呼吸器科(肺)、消化器科(食道、胃、小腸、大腸、肝臓、胆道、膵臓、腹腔)、血液内科、膠原病科、代謝内分泌科、神経内科、腎臓内科に分けられます。

概ね全般を診療しております。しかし、高い専門性が必要と思われた際には躊躇なく専門家にご紹介しております。また、専門科より安定された方の逆紹介も受けております。そのように病診連携をおこなっております。

当院で専門性の高いところは消化器科です。

超音波検査

超音波検査超音波検査は主に頸部と腹部を行っています。必要に応じて皮膚軟部組織、胸部、脈管など幅広く応用しています。

頸部超音波検査頸部では頚動脈硬化の判定と甲状腺を検査します。

頚動脈超音波検査頚動脈の内膜中膜の肥厚は動脈硬化と相関します。当院でも頚動脈壁肥厚の強い無症状の患者さんを二次検査へ紹介することで、強い心血管の狭窄や脳血管の狭窄、下肢動脈狭窄を発見し、大事に至る前にそれらの治療へ結びつけています。

図:内頚動脈のプラーク
内頚動脈のプラーク内頚動脈のプラーク

甲状腺超音波検査頚動脈を見る際に必ず甲状腺をスクリーニングしています。しばしば甲状腺腫瘍や慢性甲状腺炎を見ます。これまでにも無症候性の甲状腺癌の診断につなげてきました。

図:甲状腺左葉に認める10mmほどの腫瘍。右は血流が豊富なことを示す。
甲状腺超音波検査甲状腺超音波検査

腹部超音波検査主に肝臓、胆道、膵臓、腎臓、脾臓を検査します。必要に応じて消化管、膀胱、婦人科臓器など、腹部全般を精査します。無侵襲でリアルタイムにできる開業医の最大の武器です。しかし、制約があります。

超音波は脂肪で減衰してしまうこと。ガスを通過できないこと。従って高度の肥満のかた、胃、消化管ガスがたまたま多いときなどは描出できない部分が出てしまいます。

その制約を差し引いても多くのヒントを与えてくれる便利な検査です。

これまで肝がん、肝腫瘍、胆石、胆嚢炎、胆嚢がん、胆管癌、胆管結石、膵癌、腎癌、脾腫瘍、胃癌、大腸がん、ぼうこう癌、卵巣癌、子宮筋腫、子宮体癌など、多くの疾患を診断してきました。

2017年1月24日

消化器内科

消化器内科消化器内科は口から肛門まで続く消化管(食道、胃、小腸、大腸、肛門)に加え肝臓、胆道、膵臓、腹腔を網羅する大変広い分野です。さらに臨床的には腎臓、膀胱、婦人科臓器、脊柱、血液、代謝、内分泌、神経系など多くの他臓器疾患による症状が重なることがあり、これらの疾患にも思いを巡らせながら診療をしています。

当院で行える検査は血液検査と画像検査(レントゲン検査と内視鏡検査、超音波検査)です。
※CTおよびMRI以上の画像検査は外注しています。

治療の必要なB型またはC型ウイルス性慢性肝炎については専門病院をご案内しています。

院長、副院長ともに消化器病学会と消化器内視鏡学会の専門医です。北海道大学消化器内科とその関連病院で研鑽をつみました。詳しくは医師紹介をご覧ください。

当院の内視鏡室

当院の内視鏡室
当院内視鏡室は広々、ウォシュレット完備。大腸内視鏡検査の祭に人目を気にせず、検査前後の排泄と身支度が整えられます。室内にはほんのりとアロマをきかせ、静かなBGMで患者さんの緊張を和らげるよう努めております。

大腸内視鏡
胃内視鏡
日帰り大腸ポリープ切除術

内視鏡検査について
事前に電話で検査の日時を予約することは可能ですが、大腸カメラの検査ご希望の方は検査前に1度受診に来ていただく必要があります。検査の説明や前処置の説明、内服薬の確認などをさせて頂きます。
金額は各種保険や自己負担割合、処置によって異なりますのでお問い合わせください。

大腸内視鏡(大腸カメラ)

当院の大腸内視鏡(大腸カメラ)は富士フィルム社製の最新型、細径拡大内視鏡を主に使用しております。特殊光検査(FICE)もそなえ、診断に役立てております。症例に応じてオリンパス社製のスコープを使うこともあります。

さらにポリープや早期癌が発見された場合、同時に切除を行っております(検査前に説明を理解いただき、同意をいただく必要があります)。ただし、大きな切除は提携病院へ術後1~2日ほどの観察入院が必要です。

当院の内視鏡室にはトイレが備え付けられております。他の患者さんの目を気にすることなく準備と身支度をしていただけます。

大腸内視鏡は一般につらくて苦しい検査という印象があります。しかし、挿入法が確立された近年、その苦痛は術者の腕前に大きく左右されます。上手な術者の検査では胃カメラよりも辛くないとおっしゃられる患者さんの方が多いくらいです。

大腸の形状は個人差が大きく、長い腸、曲がりくねりの多い腸、癒着のある腸など様々です。それぞれのタイプに合わせた挿入法のコツがあります。私たちは国内で研鑽をつみ、さらに北欧を中心に海外で検査と技術指導を行って参りました。それこそ、多くの異なる人種の大腸検査を行ってきた実績があります。

それでも確かに技術だけでは苦痛を軽減できなかったり、挿入が難しい例があります。当院では苦痛を少しでも軽減すべく次のような工夫を行っております。

●アロマセラピー
緊張を和らげる効果のある香りをたてています。

●音楽療法
リラクゼーション効果の高いBGMを用いています。

●内視鏡先端フード使用
さきっちょにこの小道具をつけると空気をほとんど入れなくとも視界が開けます。挿入時の送気しすぎによる苦痛を防止できるだけではなく、観察や治療の強力な助っ人です。院長はかつてこの道具の開発を研究してきました。検査には必ず用いております。

●困難例には柔らかいスコープに変更 癒着の為に痛みが強く検査が困難な患者さんには細くて柔軟なスコープに変更することがあります。

●鎮静剤使用
早く安全に帰宅いただくため、原則として鎮静剤を用いておりません。しかし、癒着痛の強い方、帰宅が遅くなっても苦痛をできるだけ感じたくない方には鎮静剤を少量用いております。鎮静剤使用後は1時間ほど休憩室でお休みいただく必要があります。

大腸検査をお考えの方、お悩みの方のご相談をお待ちしております。

胃内視鏡(胃カメラ)経口または経鼻内視鏡

胃内視鏡(胃カメラ)経口または経鼻内視鏡 左から
スパゲッティ―
経鼻内視鏡
経口内視鏡

当院では富士フィルム社製の最新型経鼻内視鏡を導入しております。そして口からでも鼻からでもこの内視鏡を用いています。この機種の特徴は画像が美しい上に視野が広い!そしてとても柔らかいことです。経鼻内視鏡はどれも同じかと思っていたら大違いでした。

まず、患者さんにとっての福音は柔らかいこと!これまでの経鼻内視鏡や他社製に比し、鼻道の追随性がよく、ひっかかりをほとんど感じなくなりました。硬いスコープでは内視鏡抜去時に鼻道や硬口蓋への不快感を伴う引っかかりを感じることもありましたが、このスコープではなくなりました。

そして視野が広くて画像が美しい!拡大観察はできないものの3mmまで近接可能なため、拡大に準じた詳細な観察ができます。さらに特殊光検査(FICE)まで可能な優れもの。通常観察だけなら従来の経口内視鏡は不要にすら思えます。

経口内視鏡当院では口からの胃カメラでも経鼻内視鏡を用いています。この細い内視鏡は通常の経口内視鏡にくらべて口からの挿入でもかなり楽に飲むことがます。ですので、当院では元々口からの内視鏡をさほどつらくなかった方においては口からの胃カメラをお勧めしています。鼻からの胃カメラに恐怖感のある方も口からでも行っていますのでご相談ください。

経鼻内視鏡経鼻内視鏡は特に嘔吐反射の強い患者さんに強くお勧めいたします。従来の経口内視鏡にくらべてはるかに嘔吐反射がおこりません。

経鼻内視鏡

ただし、鼻炎、副鼻腔炎など、鼻の病気をお持ちの方はできません。また、鼻道の狭い方には無理な挿入を行っておりません。その際はこの5.9mm極細径内視鏡を用いて口より検査を行います。非常に細くて柔らかいため、経口からの挿入でも従来に比し、そうとう楽になりました。

胃内視鏡はその苦痛の軽減ばかりが患者さんに注目されますが、内視鏡の目的はきちんと観察し、診断することです。経鼻内視鏡の登場により、医師間の苦痛に関する挿入技術の差は相当解消されたように思います。しかし、患者さんにみえないところですが、見逃しの少ない観察能力と診断技術、経験の差はあるものです。当院の医師は内視鏡診断、治療、指導に長らく従事してまいりました。皆様に安心して検査を受けていただけるよう、日々腕を磨いております。

日帰り大腸ポリープ切除術

隆起性ポリープ
隆起性ポリープ
スネアを根元にかけたのち切除
スネアを根元にかけたのち切除
クリップで創部を閉じる
クリップで創部を閉じる
平らなポリープを注射でもりあげる
平らなポリープを注射でもりあげる
スネアをかけて切除した創部
スネアをかけて切除した創部
クリップで閉じる
クリップで閉じる

当院ではおよそ10mmまでのポリープについて日帰り手術を行っております。それより大きいものについては術後提携病院に経過観察入院をお願いしております。

大腸ポリープの手術適応は5mm以上の腺腫です。内視鏡診断にて腺腫が疑われる場合、その場で切除いたします。5mm以下でも診断上、悪性度が高いと疑われる場合は切除いたします。

10mm以上の病変も当院で切除可能です。しかし、ポリープ切除術の主な偶発症に早期および晩期出血と大腸穿孔があり、ポリープが大きくなるほど偶発症の危険が高まります。したがいまして、大きなポリープ切除は術後提携病院で観察入院をしていただける方に限り、行うのが当院の原則です。

なお、内視鏡切除の適応外と疑われる根の深い癌を発見した際には旧知の専門病院へご紹介しております。

当院ではヘリコバクターピロリ菌の検査と除菌ができます

ピロリ菌除菌除菌の対象となる患者さんは次のとおりです。

ヘリコバクター・ピロリ感染症が疑われる患者さんのうち
(1) 内視鏡検査または造影検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された患者さん
(2) 胃MALT(いまると)リンパ腫(しゅ)の患者さん
(3) 特発性血小板減少性紫斑病(とくはつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)の患者さん
(4) 早期胃がんに対する内視鏡的治療後胃(ないしきょうてきちりょうごい)の患者さん
(5) 内視鏡検査で胃炎と診断された患者さん

ピロリ菌検査の保険診療での要件は内視鏡またはバリウムにて検査が必要な疾患のある方という制限があります。ピロリ菌だけの検査および除菌治療を保険診療ではできませんのでご注意ください。

除菌の成功率は従来75%前後とされてきましたが、タケキャブという新しい強力な酸分泌抑制剤が出てからは92%超に改善しています。

ピロリ菌とその関連疾患、検査、治療について詳しくお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。