超音波検査

超音波検査超音波検査は主に頸部と腹部を行っています。必要に応じて皮膚軟部組織、胸部、脈管など幅広く応用しています。

頸部超音波検査頸部では頚動脈硬化の判定と甲状腺を検査します。

頚動脈超音波検査頚動脈の内膜中膜の肥厚は動脈硬化と相関します。当院でも頚動脈壁肥厚の強い無症状の患者さんを二次検査へ紹介することで、強い心血管の狭窄や脳血管の狭窄、下肢動脈狭窄を発見し、大事に至る前にそれらの治療へ結びつけています。

図:内頚動脈のプラーク
内頚動脈のプラーク内頚動脈のプラーク

甲状腺超音波検査頚動脈を見る際に必ず甲状腺をスクリーニングしています。しばしば甲状腺腫瘍や慢性甲状腺炎を見ます。これまでにも無症候性の甲状腺癌の診断につなげてきました。

図:甲状腺左葉に認める10mmほどの腫瘍。右は血流が豊富なことを示す。
甲状腺超音波検査甲状腺超音波検査

腹部超音波検査主に肝臓、胆道、膵臓、腎臓、脾臓を検査します。必要に応じて消化管、膀胱、婦人科臓器など、腹部全般を精査します。無侵襲でリアルタイムにできる開業医の最大の武器です。しかし、制約があります。

超音波は脂肪で減衰してしまうこと。ガスを通過できないこと。従って高度の肥満のかた、胃、消化管ガスがたまたま多いときなどは描出できない部分が出てしまいます。

その制約を差し引いても多くのヒントを与えてくれる便利な検査です。

これまで肝がん、肝腫瘍、胆石、胆嚢炎、胆嚢がん、胆管癌、胆管結石、膵癌、腎癌、脾腫瘍、胃癌、大腸がん、ぼうこう癌、卵巣癌、子宮筋腫、子宮体癌など、多くの疾患を診断してきました。