夢はオリンピックへ!

ただいま開催中のカーリングミックスダブルス世界選手権に日本から小笠原、阿部ペアが出場しております。現時点で予選2勝3敗とかなり厳しい状況ですが。。。

当院ではミックスダブルス競技が超マイナーな頃からオープン大会を応援してきました。今日はその話題です。

第5回SMG杯札幌ミックスダブルス選手権のご報告

さる4月8日、9日に当院がメインスポンサーをしているカーリングミックスダブルス選手権が月寒の道銀カーリングスタジアムで行われました。この競技は男女ペアの二人で行う競技で、カーリングの普及振興を目的に10年ほど前から始められた歴史の浅い競技です。本来の4人制とは少々ルールも異なります。4人制が1チームで8個の石が使用されるのに対し、6個の石しか用いません。また、各チームに初めの石の場所が決められています。二人の選手の投石順も決められており、片方が一投目と5投目(ラストストーン)を投げます。もう片方は2~4投目を投げます。

 氷上の二人三脚とも紹介されるこの競技。二人揃えばすぐに試合ができるのですが、意外にも心持ちが難しい。チームメイトが異性の相方しかいないので、失敗した時の心の逃げ道がないのです。夫婦や兄妹、クラスメイトで始めることが多いのですが、試合中に熱くなりすぎて喧嘩が始まることをよく目にします。はたから見ているとそれはそれで面白いのですが。

写真1. 元全日本チャンピオン チーム柏木も花を添えてくれました。team hakuto.jpg

地味な競技ながらも愛好家が少しずつふえ、日本初のミックスダブルスオープン大会を開いてマイナー中のマイナー競技の応援をしようと5年前より始めたのがSMG杯ミックスダブルス選手権でした。中川胃腸科クリニック株)ノアインターナショナルさんも応援いただいています(感謝)。

大会を始めた頃は参加者が集まるかどうか危惧しましたが札幌の協会員のほか、北は稚内から南は岡山まで、全国から熱心な選手が集まりました。選手といっても長年カーリングに親しんできた中年層が中心で若い選手たちの参加はとても少なかったものです。ところが今や、すぐにできるメリットが奏功し、若者の方が多くなりました。

 カーリングの楽しみは競技だけではありません。夜の懇親会での選手交流が競技以上に楽しいのです。SMG杯は懇親会に力を入れているのが特色の一つで、必ずミニライブコンサートを入れています。第二回目には東日本大震災後のチャリティコンサートをお願いした土屋英順さん、鳥居はゆきさんにご参加いただき、チェロでカーリング発祥の地、スコットランドの行進曲を弾いていただきました。
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その後はNHK朝ドラ「まっさん」の最終回にバグパイプを演奏した余市パイピングクラブをお招きし、本物のバグパイプで盛り上げていただいています。今年は「まっさん」でも歌われた再会を祝う歌「Auld lang syneオールドラングザイン」(日本では蛍の光で有名)を英語で合唱し、盛り上がりました。大会は回を重ねるごとに各地からの競技者との対戦や交流を楽しみにしたカーラーたちで大人気となりました。

写真2. 「まっさん」のバグパイプ。余市パイピングクラブの演奏

このマニアックな競技が、一昨年に平昌五輪に採用になりましたことから、急に人気が高まりました。昨年は大学生や日本選手権出場の猛者も集まり、なかなか勝つのが難しい高レベルな大会になりました。そして、この大会参加者から日本選手権の1位から3位までの表彰台を独占しました。全て札幌協会の選手たちでした。全国に先駆けてSMG杯ミックスダブルス選手権をやってきた効果が現れたことになり、大変うれしかったですね。その中の青木豪(17歳)ペアは本年の日本選手権で惜しくも準優勝となり、わずかながら平昌五輪の可能性を残しています。

 今年の大会はベテランが上位を占めていたこれまでと打って変わり、多数参加していた日本選手権クラスのチーム達を押しのけ、中高生たちが上位を独占するという大変ショッキングながらも嬉しい結果となりました。ミックスダブルスは二人しかいないので大会後半の体力勝負となるのですが、若い選手たちは最後まで集中を切らさずに持ちこたえました。その選手たちの記念撮影を影から見ていたら「鈴木先生、一緒に撮りましょう!」と子供達が呼んでくれました。主催者が表に出るのも憚られたのですが、皆さんが押し出してくれたご厚意に甘えました。嬉しかったですね。私たちのチームは準々決勝で敗れましたが、未来を作る子供達が輝くのを応援するのも格別な喜びがありますね。医療も介護も、スポーツも明るい未来作りにつなげていきますよ!

写真3 表彰チームたちと
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